とても大きく揺れた際、家を守る

大変形に強いテンシル構造

このグラフは、耐力壁の強さと粘り強さを示したものです
横軸が「かべの傾きの大きさ(粘り強さ)」で、縦軸は「その時かべが抵抗する力(強さ)です.はこれまでの代表的な耐力壁で、筋交いや構造用合板などの面材が種類別に描かれています.が「テンシル構造」です.
グラフ1
グラフに表示された「損傷限界」とは、「住宅などの建築物が、およそ50年に1回程度遭遇する可能性が高い地震に対して、構造体に損傷が発生しない限界値」(Weblio辞書)です.およそ50年に1回程度の地震とは(私見ですが)震度5強程度ではないでしょうか
また「安全限界」とは、「住宅などの建築物が、およそ500年に1回程度遭遇する可能性がある地震に対して、構造体が崩壊しない限界値」(Weblio辞書)です.およそ500年に1回程度とは阪神淡路大震災(震度6強)や東日本太平洋地震(震度7)を指すのでしょう
「損傷限界」ではいずれも強さがあります.しかし、傾きが「安全限界1/30」になると損傷を受けて強さが失われていきます.これに対してのテンシル構造は「安全限界」を超えても強さを維持・伸ばし続けています
テンシル構造は大きな変形が起こった際、筋交いや面材に代わって壁の強さを維持し、家の倒壊を防ぐことに貢献します

耐力壁のリリーフ役(ストッパー)

グラフ3
野球に例えて説明しましょう
元来、耐力壁は、最初から強く、そして最後まで強さが保てる性能を求めてきました.野球でいうと先発完投型の偉大なエースが理想です
しかし現実は、耐力壁はかべの傾きが大きくなるとダメージを受けて強さを失っていきます.あたかも好投していた先発ピッチャーが後半疲れ球速が落ちて打ち込まれるのに似ています
そんな時、頼りになるリリーフピッチャーがいれば、安心ですよね

オンバスのテンシル構造は、打ち込まれた先発ピッチャー(既往の耐力壁)に代わって、試合の後半から延長戦(傾きが大きな領域)をしっかり抑え込むリリーフエースの役割を果たします