強靭な筋交いに

テンシル構造の靭性補強効果を確認するため、筋交いを片方向ずつ付けた2P試験体(写真右)、これにテンシル構造を1枚ずつ併設した2P試験体(写真左)を製作し、面内せん断試験による比較を行いました.
筋交いは「すぎ」で形状は45×90、筋交い金物はBP-2です.実験はいずれも(一財)建材試験センター西日本試験所で行いました

筋交いのみ
筋交いのみ
筋交い+テンシル構造
筋交い+テンシル構造
  • 筋交いだけの試験体は、層間変形角1/41ラジアンで最大荷重15.1kNを発現後,割れを生じて急速に荷重を落としました.その後、1/30ラジアンの正負加力に耐えたものの,1/24ラジアンで圧縮側筋交いが面内側に座屈し破壊しました
  • テンシル構造を併設した試験体は、テンシル構造の荷重が加わるとともに、テンシル構造が剛体として圧縮側筋交いの面内への変形を抑制した結果、1/10.8ラジアンまで粘り強く荷重を発現し続けました(左側の写真の〇囲い、筋交いの割れ方が逆になっています

P-δの比較

  • 上の荷重-変位量曲線は、が筋交いだけの試験体、がテンシル構造を併設した試験体です.テンシル構造を併設した試験体は、筋交いだけの場合に比較して最大荷重で約2.5倍破壊時(最大荷重の80%荷重へ低下時)の変位量で約2.8倍の粘り強さを発現しました
  • テンシル構造の併設は既往耐力壁の強靭化に効果があります

なお、筋交いにテンシル構造を併設した面内せん断試験は「公開試験」として実施しました.下記サイトでは動画を提供しています
★面内せん断試験を公開しました

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